南の風に吹かれて(アスレイド×異性)
「……南に来るの、待ってた。皆、すごいって言ってたから」
濡れた睫毛の奥、快活な笑みが揺れる。
シーツの上で脚を開く彼女の体は、もう準備ができていた。
けれどアスレイドは焦らない。ただ、指先をそっと滑らせる。
「それは、とても光栄だね」
口元には笑みを湛えたまま、太腿の内側をなぞると、ぴく、と跳ねる反応。
更に笑みを深めたアスレイドは、片手で彼女の手を取る。
「ちょっと、恥ずかしいよ……そんなに見ないで……」
「見てるんじゃない。ちゃんと感じてるところを、知りたいだけ」
そのまま、湿った中心を指で開く。
第一関節を越えた瞬間、声が震えた。
「や、っ……くる……くるの、わかっちゃう……っ」
「うん。指の動きより、君の声のほうが先に教えてくれる」
親指で陰核をゆっくり撫でる。焦らすように、けれど逃さず。差し込んだ指は的確に内側のざらついた部分を探り当て、何度も愛でるように優しくなぞる。
乳房へ唇を落としながら、尖った先端を舌を転がす。
そして、忙しない彼女の脚を太腿で押さえ込んだ。
「ほら、腰、逃げてるよ。……こっちが欲しいの?」
くちゅりと、中指と薬指を同時に押し込んだ瞬間、喉が引きつったように喘ぎが漏れる。
「ぅん……! まって、まって、それ、やば……っ!」
「無理しないで。……でも、止めないよ」
くちゅ、くちゅっ、と音が立つように、されど慈しむように。三本の指が女の気持ちいいところを責め立てる。
舌が乳首を巻き、指が膣壁を擦り、視線が彼女を溶かしていく。
すべてが一点に向かって、ゆっくりと祈りのように降り積もる。
「アスレイド、さま、も、むり……もう、っ、でちゃう、やば、でる、でちゃ……っ!」
「うん、出していい。……僕の手の中で、全部」
その言葉に引き金を引かれたように、彼女の体が大きく跳ねる。
びしゃっ、という音が布団に弾け、熱い飛沫がアスレイドの腹にまで届いた。
「……すごいね。ちゃんと全部、感じてた」
だらりと脱力する体を、静かに抱きしめて、耳元に囁く。
「君のこと、忘れないよ。……でも、今日はもう少しだけ、貰ってもいい?」
彼女の呼吸が浅くなるのを感じながら、アスレイドは指をそっと抜いた。
濡れた音が、空気にまとわりつく。
「……まだ奥が名残惜しそうだね。ちゃんと、届きたいな」
優しく囁いて、アスレイドは自身のものをスラックスから引き出す。
濡れた亀頭を彼女の入り口に押し当てると、挨拶のように粘膜がくちゅ、と応える。
「……ちょ、ちょっと、待って、まだ、入れちゃ……っ」
「無理させない。……でも、入れるよ。今の君なら、大丈夫だから」
体重をかけずに、じわり、と腰を押し出す。
亀頭がじわじわと膣口を割り、熱が絡みつく。
浅く、浅く、でも確実に、奥へと進んでいく。
「ひっ……っ、あ、あ……入って、る、や、だ、気持ち、いい……っ!」
「君の中、すごく悦んでる。……ほら、今、奥が呼んだ」
言葉とともに、根元まで挿し込む。
彼女の膣が、ぎゅっ、と反射的に締めつけてきた。
「すご……っ、ほんとに、全部……っ、ああ、これ、やば……っっ」
「うん、すごく綺麗に咥えてる。……でもまだ、これからだよ」
ゆっくりと抜き、また沈める。
膣奥を撫でるように、擦るように、浅く深くを繰り返す。
ちゅぷ、ちゅぷ、と音が重なるたび、彼女の喘ぎが高くなる。
「声……もっと聞かせて。……君の快楽、全部、ちゃんと拾いたい」
「アスレイド様っ、だめ、もう、動き、優しいのに、ぐちゃぐちゃで、出そう、出ちゃ……っ!」
「いいよ。何度でもおいで。……今日は、全部、僕に預けて」
そう囁いて、腰の角度を変える。
刃のような正確さで、快感の核をなぞる。
「──あっっ、そこ、そこだめぇぇぇっっっ!!!」
ぴしゃ、と再び潮が弾ける。
彼女の身体が跳ね、震え、絶頂のたびに中がきゅう、と締まる。
その締まりごと、アスレイドは逃がさずに、優しく、でも確実に打ち込む。
「もう……逃げられないね。君の中、僕を好きになっちゃった」
「あっ、あっ、まって、まって、もう、またくる、またっ、ああっ……!」
浅く──からの深く。
深く──からの角度を変えた一点集中。
アスレイドの腰は、一分の隙もなく彼女の膣を突き崩し続けていた。
「……今、奥が波打ってる。いい反応だよ。君、すごく素直」
「やっ、もっ、無理っ、何回も、イクの、止まらなっ……うあっ、あっっっ!!!」
連続する絶頂に、彼女の喉がかすれる。
腰が逃げようとするたび、アスレイドは片手を太腿に添えて、逃がさないように押さえつける。
「まだいけるよ。……僕が教える。どこが、君の最後の鍵か」
ちゅぷ、ちゅぷ、と奥に当てる角度が微調整される。
わずかに下から、次に前壁へ、そして──
「っっあ゛あ゛あ゛っっっっっ!!」
膣内が痙攣する。びしゃ、とまた飛び散る愛液。絶頂で声が壊れて、それでも彼女の目が涙で潤む。
アスレイドは、挿入したまま彼女の頬にそっと触れた。
「君ね……今、綺麗に壊れてる。泣きながら感じて、叫んで……でも、安心してる」
「ぅ……ん、……うん……なんで……っ、これ、……」
「大丈夫だよ。……僕が、君を信じてるから」
「……アスレイド様……わたし、こんなに……ぐちゃぐちゃで……でも、幸せ……」
「うん。……気持ちいいってことは、悪くないってこと。君がここにいて、ちゃんと感じて、声が出てる。……それだけで、充分だよ」
「っっ……好き……好きです……だいすき……っ」
「ありがとう。……でも、好きって言葉より── そのまま、もっと、奥で僕を咥えてくれるほうが、嬉しいな」
言葉とともに、ぐぷり、とまた腰が沈む。
膣内が、脳が、喉が、もう絶頂の余波で溶けきっている。
それでもアスレイドは、なおも乱さず、優しく、けれど決して逃がさない速度で、突き続けた。
2025年7月6日