四神の御手にて作られし魂が、その御座に還ることを心より願う
――――アスレイド・シェルジュ・アルヴァリオ

モノクル

朝。
テーブルの上に、丸い金具がひとつ置かれていた。

アスレイドのモノクルだった。
置き忘れたのか、意図的なのかは分からない。

手に取って、右目にあててみる。

見える景色は――何一つ変わらなかった。

度が強いのかと思っていたけれど、
そこにあるのは、ただの透明なガラスだった。

変わらなかったけど。

それでも、このレンズを通して見ている。見すぎないようにしている。
何を。どれだけ。

2025年6月26日