四神の御手にて作られし魂が、その御座に還ることを心より願う
――――アスレイド・シェルジュ・アルヴァリオ

第一印象

「あんた、最初に俺を見たとき、どう思った?」
「……問いの形がすでに、優しさを隠しているね。ノイン君」
「答えろよ」
「なら、正直に言うと──祈りの輪郭を壊しに来た者だと思ったよ」
「……随分、好意的な解釈じゃねぇか」
「うん。けれど、救いではないという意味でね。君は、赦しに近づくにはあまりにも、火のようだった」
「あんたは、ただ白かった」
「……」
「真っ白すぎて、腹が立った。どこにも染まってない。誰にも穢されてない。なのに……どこか、壊れてるように見えた」
「壊れてなど、いなかったよ」
「なら、なんで笑ってた。あのとき、俺が睨んでも睨んでも、あんたは笑ってた」
「……壊れた者にしか見えない景色を、君が見ていたからさ。それが、嬉しかったんだ」
「気持ち悪い奴だな」
「そう言われると思っていたよ。だから、君に出会えてよかった」
「……やっぱり気持ち悪い」
「でも、君はその気持ち悪さにだけ、怒らなかった」
「黙れ」

2025年6月24日